7月末、Roundhill Memory ETF($DRAM)の保有銘柄に、中国のDRAMメーカーCXMT(ChangXin Memory Technologies)がスワップ経由で新たに組み入れられた。
これまで自分はCXMTを明確に脅威として警戒してきた。Micron・Samsung・SK hynixという既存3社にとって、将来的に最大の競合になり得る存在だと見ていたからだ。
その”最大の競合”が、よりによって$DRAMの構成銘柄として先に取り込まれた。正直、これには衝撃を受けた。
| 銘柄 | ウェイト |
|---|---|
| Micron Technology | 29.16% |
| Samsung Electronics | 23.43% |
| SK hynix | 20.27% |
| CXMT(スワップ経由) | 2.80% |
上位3社で全体の約73%を占める構造は変わっていない。CXMTはまだ「様子見枠」に近い規模感だ。
CXMTは2026年7月27日、上海STAR Marketに上場。公開価格から初日に約470%急騰し、中国本土上場企業として時価総額トップに躍り出た。アジア最大級のIPOとも言われている。
ただし、上場時点で市場に流通している株式(浮動株)はわずか7%弱。ロックアップ解除は2027年1月までかかるため、時価総額の数字が大きく見えても、実際に取引されている部分はかなり限定的というのが実情だ。
$DRAMのウェイトは「修正時価総額」方式で決まるアクティブ運用のため、CXMTが今後さらに成長していけば、組み入れ比率も連動して拡大していく可能性は高い。ただし単純な自動連動ではなく、Roundhill側の裁量(市場・売上シェアの評価)も加わる上に、上記の通り浮動株が薄くロックアップも残っているため、反映のペースは緩やかになりそうだ。
自分がこれまでCXMTを「脅威ではあるが、今すぐ$DRAMの売りシグナルに直結する話ではない」と整理してきたのには、いくつか理由がある。
これらが揃っている間は、既存3社の牙城を崩すほどの脅威にはならない、という時間軸の読みだ。
この読み自体は、まだ間違っていないと思っている。
ただ、それはあくまで時間軸の話だ。今すぐの脅威ではないことと、間違いなくMicron・Samsung・SK hynixの3社を脅かす存在であることは、両立する。この3社がシェアを奪い合う構図に、いずれ4社目として本気で割り込んでくる相手だと見ているからこそ、警戒してきた。
その最大の競合を、$DRAM自身が先回りで組み込んでしまった。個別株で”敵”を外から見張るより、勝者が誰であれ構成銘柄の中に取り込んで一緒に握っておく方が、この先の勢力図が読みにくい局面ではむしろ合理的なのかもしれない。どこが勝っても拾えるという設計に、$DRAMが進化したタイミングとして、ここに記録しておく。
Stay the Course. 👊


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