【投資日記 2026.7.7】金とビットコインを徹底比較|Strategy社の売却騒動から見えた本質的な違い

投資日記・個別分析(応用向け)
【金とビットコイン徹底比較】Strategy社の売却で気づいた、自分がビットコインを信頼しきれない理由
※この記事は筆者の個人的な見解・記録です。投資アドバイスではありません。特定の資産の保有・購入を推奨するものではありません。

最近、Strategy社(旧MicroStrategy)が保有ビットコインの一部を売却したというニュースを見た。

2020年に同社がビットコイン保有を始めて以来、最大規模の売却だという。ニュースを受けてビットコインは下落し、Strategy社の株価も一時大きく下げた。

これを見て、自分の中でずっとモヤモヤしていた疑問が改めて出てきた。「そもそも自分はビットコインの価値ってよくわかっていないな」と。

今日はその疑問を自分なりに調べて整理した記録を残しておきたい。

📋 この記事の内容
  1. そもそもビットコインとは何か
  2. 自分がずっと持っていた疑問
  3. トランプ発言から抱いていたイメージ
  4. 調べてみたら実態は違った
  5. Strategy社の売却が意味すること
  6. 金との比較——分散度という違い
  7. 結論——自分はなぜ金を選ぶか
① そもそもビットコインとは何か

ビットコインは、特定の国や中央銀行が管理しない、ブロックチェーン技術で発行・管理されるデジタル資産だ。発行上限は2,100万枚と決まっており、それ以上は絶対に増えない設計になっている。

この「上限が決まっている」という希少性が、しばしば「デジタルゴールド」と呼ばれる根拠になっている。中央銀行のように無制限に発行できる法定通貨とは違う、という点が推進派の主な論拠だ。

② 自分がずっと持っていた疑問

正直に書くと、自分はビットコインの価値の裏付けがいまいちピンときていなかった。金なら宝飾・工業用途・中央銀行の準備資産など、需要の理由が複数ある。しかもそれが一時的な流行ではなく、数千年という長い歴史の中で積み上げられてきた需要だという点も、信頼できる理由の一つだと思っている。

では、ビットコインの価値を支えているものは何なのか。誕生してからまだ15年ほどしか経っておらず、金の数千年という歴史と比べると、あまりにも歴史が浅い。

極端な話、「みんなが要らないと思った瞬間に、価値が暴落するのでは」という不安がずっとあった。需要が「みんなが価値があると信じていること」にほぼ依存しているように見えたからだ。

③ トランプ発言から抱いていたイメージ

一方で、トランプ大統領が「米国を暗号資産の世界首都にする」と繰り返し発言し、2025年3月には戦略的ビットコイン準備金を創設する大統領令に署名した、というニュースは知っていた。

正直この辺りの発言から、なんとなく「米国政府がビットコインを大量に買い集めている」というイメージを持っていた。だから「まあ大国が支えているなら、そう簡単には崩れないのかな」と漠然と思っていた部分がある。

④ 調べてみたら実態は違った

ところが実際に調べてみると、このイメージはかなり不正確だった。

【主な保有状況(判明している直近の時点)】

・サトシ・ナカモト(創設者、休眠ウォレット):約109.6万BTC(総供給量の約5.2%/2026年2月時点)
・Strategy社(旧MicroStrategy):約84.4万BTC(総供給量の約4%/2026年7月6日時点)
・米国政府:約32.8万BTC(総供給量の約1.6%/2026年2月時点)

つまり米国政府は「最大保有者」どころか、上位陣の中でも小さい方だった。しかも米国政府の保有分は積極的に買ったものではなく、シルクロード事件やハッキング資金回収など、あくまで犯罪資産の没収の結果だ。

実際、ベッセント財務長官は「購入はしない予定だが、没収した資産を活用して積み増していく」と明言している。「買い支える」というより「押収した分を売らずに溜め込んでいる」というのが正確なところのようだ。

「大国が買い支えているから安心」という自分のイメージは、そもそも前提から違っていたことになる。

⑤ Strategy社の売却が意味すること

ここで冒頭のニュースに戻る。実際に総供給量の約4%を持つStrategy社が、優先株の配当資金確保のためにビットコインを売却した。ニュースの直後、ビットコインは下落し、市場では「Strategy社が最大の買い手だった時代が終わりつつあるのでは」という声も出ていた。

これはまさに自分が最初に抱いていた不安——「特定の大口が売ると決めた瞬間、市場心理が揺らぐ」——が現実に起きた場面だと感じた。米国政府ではなく、民間企業の財務判断ひとつでこれが起きる、というのが実態だ。

⑥ 金との比較——分散度という違い

ここまで調べて、自分の中で金とビットコインの決定的な違いが見えてきた。それは「需要の分散度」だ。


需要が人類のほぼ全文化圏・数千年にわたって分散して存在する(宝飾、工業用途、各国中央銀行の準備資産、個人の実物資産としての需要)。特定の一者が売ったところで、需要の裾野自体は揺るがない。

ビットコイン
歴史はまだ15年程度で、需要がまだ一部の機関投資家・企業・一部の国という比較的少数のプレイヤーに集中している。だからこそStrategy社のような一社の判断で、市場全体が動く。

もちろん金にも中央銀行による保有の集中はある。ただし金の場合、ある保有者が売却しても、宝飾需要や新興国中銀の買い増しなど、別の需要が吸収してきたという数千年の実績がある。ビットコインにはまだその「別の需要が吸収する」という実績の蓄積がない。

⑦ 結論——自分はなぜ金を選ぶか

ビットコインの「発行上限が決まっている希少性」や「中央管理者不在」という特徴は理解できるし、魅力に感じる人がいるのも納得できる。

ただ自分の場合、「みんなが要らないとなったら価値が崩れるのでは」という最初の疑問に対して、今のところ納得のいく反証を見つけられていない。トランプ発言から持っていた「米国が買い支えている」というイメージも、調べてみれば実態と違った。

だからこそ自分は、これまで通り金を保有し続ける。どちらが正しいという話ではなく、自分の投資哲学に合うのは金だった、というだけの話だ。

📝 まとめ ・ビットコインは発行上限2,100万枚、中央管理者不在のデジタル資産
・「米国政府が大量保有」というイメージは実態と違い、保有割合は約1.6%にとどまる
・Strategy社(約4%保有)のような大口の一存で市場が動く場面を実際に目撃した
・金は数千年・全人類規模で需要が分散しているのに対し、ビットコインの需要はまだ一部に集中している
・自分は今のところ金を選ぶ。これは投資哲学の違いであって、優劣の話ではない

Stay the Course. 👊

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