6/12にSpaceXが上場してから、今日でちょうど1ヶ月あまり。当時の自分の判断はどうだったのか、ロックアップが始まる前の今のタイミングで、一度振り返っておきたい。
- 6/16時点、何を根拠に「様子見」と判断したか
- ロックアップの仕組みの理解は間違っていたので訂正
- IPOから1ヶ月、まだロックアップ前に何が起きたか
- FOMOはあった。それでも様子見できた理由
- 今後の方針
事業の実態は、当時わかっている範囲で踏まえていた。
- Starlinkはすでに黒字。航空・海事市場は単価が一般家庭の28〜250倍で、シェアはまだ1%未満
- 一方で会社全体では2025年に49億ドルの純損失(xAI買収による損失が大きい)
- Morningstarのフェアバリュー試算は$63。最も楽観的なシナリオ(Starship量産化+宇宙データセンター両方成功)でも$154
これらを踏まえた上での結論が、「今のIPO価格($192)は、それら楽観シナリオも含めて全部が上手くいく前提を、すでに織り込みすぎている」というものだった。将来性を否定したのではなく、将来性を織り込んだ結果の価格として見た時に高すぎる、という判断だった。
そしてもう一つの根拠が、IPO直後特有の需給構造だった。浮遊株が極端に少ない状態での急騰は、実態以上に株価を押し上げやすい。だからこそ「ロックアップ解除後、需給が落ち着いてから改めて判断したい」という時間軸を置いていた。
今回改めて調べ直して、当時の理解が不正確だった部分が一つ見つかった。ロックアップの解除スケジュールだ。
「12月に一括解除される」と思い込んでいたが、実際は8月の決算直後から段階的に解除が進む多段階構造だった。
・8月下旬〜10月下旬:約7%ずつの小口解除が数週間おきに続く
・Q3決算後:約28%の解除(単発では最大)
・12月8日:180日ロックアップの完全満了(累計で全体の約40%が流通可能に)
・マスク氏本人の株式(約64億株):2027年6月まで別枠でロック
自分が「解除後に判断しよう」と考えていたタイミングは、実際には12月ではなく8月の決算直後から段階的に始まる。ここは前回の分析の誤りとして記録しておく。
そして今回、一番向き合っておきたいのがここだ。最初のロックアップ解除(8月)すら、まだ来ていない。つまり浮遊株の少なさという需給要因は、まだ何も変わっていない段階だ。
それにもかかわらず、この1ヶ月で株価はこう動いた。
・IPO価格$135を7/15に取引時間中で初めて割り込み、7/16の終値でも下回る
・7/21時点:$119.85(IPO以来の最安値)
・時価総額の目減り:約1兆ドル
直接のきっかけは7/16のStarship打ち上げ中止(複数のRaptorエンジンが着火せず自動中止)だったが、それ以前から下落トレンドは始まっていた。需給要因(品薄状態)が変わらないうちに、「全部が上手くいく前提」という期待の部分が先に剥がれ落ちた、というのが今の理解だ。これは6/16の「織り込みすぎている」という判断そのものを裏付ける動きだったとも言える。
正直に書くと、あの時はすごい期待感があった。あっという間に$200を超えて、勢いが凄かった。自分も乗りたい気持ちがなかったわけではない。
でも調べていたから冷静でもいられた。事業の魅力と、今の株価が適正かどうかは分けて考えていた。どんなに魅力的な事業をしていても、投資でリターンを狙う以上、今の株価にすでに上昇余地がないなら投資はすべきでない。Starlinkの実績や成長性に納得していたからこそ、余計にその線引きを意識していた。
Starlinkの実績や成長市場の話はすでに踏まえた。次に見たいのは、8月の決算で会社全体の収益構造(xAI関連の損失がどう推移しているかなど)がどう見えてくるかだ。
今すぐ買う予定はないが、$spacexタグをつけて値動きと材料を記録していくことにした。
・8月の決算で、事業の実態(Starlinkの黒字幅、xAI関連損失の状況など)がどう見えるか
・市場がまだ織り込めていない部分、つまり自分が信じられる余地がどれだけ残っているか
・その2つを、需給要因(ロックアップの波)と切り分けて、冷静に判断できるか
・ロックアップの解除スケジュールの理解は間違っていた。12月一括ではなく、8月から段階的に進む構造だった
・最初の解除(8月)すら来ていない段階で、すでに「織り込みすぎ」という判断通りに期待が剥落し始めた
・FOMOはあったが、「事業の魅力」と「今の株価が適正か」を分けて考えることで様子見を続けられた
・次は8月の決算で、収益構造の実態と上昇余地を確認する
Stay the Course. 👊


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