📓 投資日記
※この記事は投資アドバイスではなく、私自身の判断と気持ちの記録です。正解を書くつもりはありません。後から読み返した時に「あの時こう考えてたんだな」と振り返るためのものです。
📋 この記事の目次
今週、ゴールドが約5%上昇し、1月以来最も好調な週間の値動きになった。金曜(8/7)の米雇用統計が引き金になった動きだけど、背景を整理すると単純な「弱い雇用統計→金が買われた」以上の話がある。今日はそこを日記としてまとめておきたい。
直接のきっかけは8月7日発表の7月米雇用統計だった。
7月雇用統計のポイント
・非農業部門雇用者数:前月比2.3万人減(市場予想は+8万人)
・新規失業保険申請件数も増加
・ADP雇用統計でも民間雇用の伸びが鈍化していた
・強い雇用統計が出れば利上げ観測が強まるはずが、逆に弱い数字が金の追い風になった
これを受けて9月FOMCの利上げ観測が後退し、ドル指数も7週間ぶりの安値水準(99.6付近)まで下落した。金利がつかない資産であるゴールドにとって、ドル安・長期金利低下は素直な買い材料になる。
ここが今回一番整理しておきたいポイントだ。年初の時点では「利下げ路線」がむしろ既定路線だった。一部エコノミストは2026年中に100bpの大幅利下げすら予想していたくらいだ。
そこから流れが変わっていった要因を、自分なりに時系列で並べてみる。
下落(利上げ観測強化)の入り口
そもそもの入り口は「雇用がすごく強かった」ことだったと思っている。年明けの雇用統計は市場予想を上回るペースで増加が続き、これが「労働市場は堅調=利上げ余地がある」という空気を作っていた。ゴールドが調整局面に入ったのも、この強い雇用統計がきっかけだった。
そこに、以下の要因が重なっていった。
ちなみに、入り口だった「強い雇用統計」自体も、後になって様子が変わっている。2026年2月11日の年次ベンチマーク改定で、2025年3月までの1年間の雇用創出数が従来推計より86万2,000人も下方修正されたことが確定した。振り返ると、下落の引き金になった「雇用の強さ」自体が、実態よりやや強く見えていた可能性がある。
雇用の強さをきっかけに利上げ観測が強まったところに、中東・関税というくすぶる圧力と、ウォーシュ議長のタカ派転換が重なった。自分がこれまで見ていた「利上げ確率とエコノミストコンセンサスのギャップ」という構図は、この数ヶ月の積み重ねで、実質的に別の話になっていたことになる。
Goldmanがゴールドの目標値を引き下げている中で、なぜ金は急騰しているのか。ここが一番腹落ちした部分だった。
今回の上昇の正しい捉え方
今回の動きは「利下げ期待が戻ってきた」わけではない。「利上げリスクが一段階後退しただけ」という、一段階低いハードルをクリアした反応だと見ている。
「利下げが来るから上がる」のと「最悪の利上げシナリオが遠のいたから上がる」のとでは、意味がまったく違う。前者ならもっと強気に構えていいが、後者だとしたら、次のデータ次第でまたハードルの高さが変わる、脆さを含んだ上昇ということになる。
ただ、ゴールドの上昇ドライバーはFRBの利上げ観測だけではない。
中央銀行による構造的な買い
Goldmanは中央銀行の金購入について、月間50トン規模(従来推計の29トンから上方修正)の継続的な買いが入っていると分析している。これはドルへの信認低下(de-dollarization)を背景にした需要で、FRBの金利観測とは独立した動きだ。
短期の値動きは8月12日のCPIを含め、FRBの利上げ観測に振らされやすい局面がまだ続く。ただ中長期の上昇トレンドは、この中銀買いという別の土台に支えられている。目先のCPIで一時的に反転したとしても、それだけで長期保有の理由が崩れるわけではない、というのが今の整理だ。
6月に書いた$4,500の利確ラインも、今回の上昇でかなり近づいてきた。ここからさらに上を目指せるかどうかは、結局「利上げをするかどうか」にかかっていると思っている。
現時点での方針
・まずは8月12日のCPIに注目する。ここで利上げ観測がさらに後退するようなら、$4,500を軽く超えてさらに上を目指す展開も見えてくる
・9月FOMCで利上げが見送られることが確認できれば、$4,800前後を一つの目安として意識する(「利上げがなければ、ここまでは」という自分の中の想定ライン)
・中央銀行の月間買い需要(構造的要因)が崩れていないかを引き続きチェックする
ただし、中東情勢はいつまた悪化してもおかしくない。今回のように停戦合意から一転して再燃することもすでに経験している。上を見ながらも、いつでも動ける準備はしておきたい。
$4,500が近づいた。次はCPIとFOMC次第。
ただし中東はいつ動くか分からない。備えは崩さない。
Stay the Course. 👊
※本記事は筆者の個人的な見解・記録です。投資は自己責任でお願いします。特定の資産への投資を推奨するものではありません。

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