最終更新日:2026年4月28日
※ この記事は投資アドバイスではありません。筆者個人の情報収集と考えの整理を目的としたものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。
毎日CNBCのFast Moneyを聴きながら米国株を追っている。
今月は半導体株の急騰・S&P500の最高値更新と、明るいニュースが続いた。
S&P500やハイテクセクターに投資していた人はかなり儲かったのではないだろうか。
自分もそうだ。
2025年8月から投資を始めて、気づいたら評価益が大きく膨らんでいた。
ただ正直に言うと、嬉しい反面「ここまで上がると逆に怖い」という感覚もある。
このまま持ち続けていいのか。
それとも一度利確すべきか。
そんなことを考えていたら、今夜のFast MoneyではAMDの急落・Armの時間外8%安というニュースが飛び込んできた。
上がっているのに怖い。
下がる銘柄も出てきた。
この矛盾した感覚を整理したくて記事を書いた。
自分自身の頭の整理も兼ねて、2026年4月現在の状況をまとめた。
こんな人に読んでほしい
米国株・半導体株に興味があるが、今が買い時かどうか迷っている
エヌビディアを持っているが、急落が怖くて売るべきか悩んでいる
短期の値動きに振り回されず、長期視点で投資したい
AI・半導体の今後について、わかりやすく整理された情報が欲しい
結論:短期は荒れるが、2〜3年では上昇トレンドだと判断している
最初に結論を書く。
自分はNVIDIA(エヌビディア)を保有し続けている。
理由は2〜3年のスパンで見たとき、AI需要は本番前だと判断しているからだ。
ただし短期については十分注意が必要だと思っている。
半導体株はリスクオフ局面で真っ先に売られる。
この数ヶ月で身をもって経験した。
過熱局面での買い増しはしないし、上限を決めて保有している。
「長期で強気・短期で慎重」というのが今の自分のスタンスだ。
その根拠をこれから整理する。
今何が起きているか、数字で確認する
まず現状を数字で整理する。
S&P500(4月)
+6.7%
4月だけで上昇
5度目の最高値更新
終値7,173.91
SOX指数(半導体)
+38.7%
3月末〜4月22日
NVIDIA4週続伸
Intel+23.6%急騰
注意点
8/11
S&P500の11セクター中
8セクターが下落
全面高ではない
ただし全面高ではない。
4月27日時点でS&P500の11セクターのうち8セクターが実は下落している。
上昇しているのは情報技術・電気通信・金融の3セクターのみ。
上昇をけん引しているのはほぼハイテク・半導体に絞られている。
そして今夜(4月28日)のFast Moneyでは、AMDが「brutal day(悲惨な一日)」を過ごし、Armがライセンス収入の未達により時間外取引で8%急落したと報じられた。
半導体株の中でも銘柄の選別が始まっている。
なぜここまで上がっているのか
上昇の背景を3つに整理した。
AI需要の爆発的拡大
世界半導体の売上は2026年2月時点で前年比86.1%増。AIデータセンターへの投資が急拡大し、2026年にはデータセンター投資の約30%がメモリ関連に充てられる見込み。
中東情勢の緩和
3月末〜4月にイランとの停戦延長が発表され、地政学リスクプレミアムが剥落。エネルギーセクターから半導体・ハイテクに資金が移動した。
企業決算の好調
Intelの決算が市場予想を大幅に上回り翌日+23.6%急騰。「AIの恩恵がNVIDIAだけでなくIntelにまで及んできた」と市場のムードが明るくなった。
短期リスク:今夜のFast Moneyが示した3つの懸念
上がっている話だけでは意味がない。
今夜のCNBC Fast Moneyで語られた懸念材料を整理する。
半導体内の銘柄選別が始まっている
AMDが「brutal day(悲惨な一日)」、Armがライセンス収入の未達で時間外8%急落。クレイマーも「半導体の急騰はworrisome(心配)」と発言。強い銘柄と弱い銘柄の格差が開き始めている。
AlphabetのCapex倍増という両刃の剣
AlphabetがAIインフラへの資本支出を2026年に2倍以上に増やす計画を示した。長期的にはNVIDIAへの需要増だが、短期的には「AIへの巨額投資が利益を圧迫するのでは」という懸念でハイテク株に売りが出ている。
AI内部の競争激化とFOMCリスク
AnthropicのAI進化が既存ソフトウェア業界を直撃。AIの進化が速すぎて周辺ビジネスが陳腐化するリスクが出てきている。加えてFOMCと大手ハイテク4社の決算という重要イベントが今週控えている。
それでも2〜3年スパンで強気な3つの理由
短期リスクを認識した上で、なぜ長期で強気なのかを整理する。
世界半導体市場の予測では2028年頃までAI需要の高成長が続くという強気の見方が複数のアナリストから出ている。
AIが既存ソフトウェアを破壊しているのは、逆に言えば「AIの本番はまだこれから」という証拠でもある。
企業の「行動」が証明している
AlphabetがCapexを2倍以上に増やすと決定。口だけでなく実際にお金を動かしている。企業が数千億円規模の設備投資を決定するということは、数年単位での需要継続を確信しているということだ。
物理インフラが証明している
Micronがシンガポールの工場に240億ドルを投資。工場建設は着工から稼働まで数年かかる。一時的なブームでこの規模の投資判断はしない。インフラが物理的に拡張されているということは、需要が少なくとも数年は続くという産業界全体の判断だ。
国家戦略になった
米国が重要鉱物の確保をAI戦略と結びつけ、AlibabaもAIリーダーとして台頭。AIはもはや一企業の競争ではなく国家間の競争になっている。国家レベルの戦略的投資が続く分野は、短期の調整があっても中長期では成長が続く可能性が高い。
自分はどう動いているか
エヌビディアはAIの中心にいる企業だという判断が変わっていないので、2〜3年の視点で保有継続している。
一方でマイクロンやAMDは急騰が魅力的に見えるが、急落のリスクが怖くて個別株では持っていない。
そちらはS&P500やナスダックのインデックスを通じて間接的に恩恵を受けることにしている。
個別株のリスクを取りたくない部分はインデックスで賄う、という分け方だ。
過熱局面での買い増しはしない。
上限を決めて保有している。
短期の値動きで右往左往しないために、2〜3年後にどうなっているかという視点を常に軸に置くようにしている。
まとめ
短期のノイズと長期のトレンドは別の話だ。
毎日Fast Moneyを聴きながらも、2〜3年後にどうなっているかという視点を忘れないようにしたい。
※ 本記事は2026年4月28日時点の情報をもとに作成しています。市場環境は日々変化します。投資判断はご自身でお調べの上、自己責任でお願いします。本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。
【主な参考情報】
- CNBC Fast Money(2026年4月28日放送)
- IG証券マーケットレポート(2026年4月)
- WSTS世界半導体市場統計(2025年秋季予測)
- 野村アセットマネジメント市場レポート(2026年4月14日)
- 日本経済新聞「AI需要の高成長、28年ごろまで続く」
- SEMI半導体製造装置市場統計レポート(2025年12月)
- マイクロン シンガポール工場投資発表(2026年)

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