※この記事は短期軸でゴールドを保有していた場合の話です。長期でゴールドを持っている方への否定ではありません。長期トレンドは崩れていないと思っています。あくまでも自分の判断ミスの振り返りと、そこから学んだ出口戦略の話です。
今日、野球の解説で印象に残った言葉があった。
「一流の選手は過去を引きずらない。次の一球に全集中する。それが結果を残す秘訣」
これ、投資にも当てはまると思った。後悔はこれからも腐るほどする。でも大事なのはその経験を次に活かして、次のチャンスに全集中できるかどうかだ。
今日はゴールドでの判断ミスを正直に振り返って、DRAMの出口戦略を整理した記録。
ゴールドを短期軸で持っていた。ターゲットは$5,000付近だった。
1月29日、ゴールドは史上最高値$5,595をつけた。その時点でプロの目標値はこうだった。
| 機関 | 2026年末目標(1月時点) |
|---|---|
| J.P. Morgan | $6,300 |
| UBS | $6,000〜7,200 |
| Goldman Sachs | $5,400 |
| Bank of America | $6,000 |
ターゲットの$5,000には届いた。でもその時こう思った。「プロがまだ$6,000を見ている。もっと上がるはずだ」——そう思って持ち続けた。
それが判断ミスだった。
当時の自分の読みはこうだった。
「紛争→安全資産需要→ゴールド上昇」という過去のパターンが続く。
ウォーシュ新FRB議長はトランプ派→利下げ方向に動く。
だからゴールドはまだ上がる。
この読み自体は当時の情報だけを見れば、そこまでおかしくはなかった。
でも実際に起きたことはこうだった。
紛争→原油高($100超え)→インフレ上昇→利下げ期待消滅→実質金利上昇→ゴールド売られる
「紛争=ゴールド上昇」のはずが、「原油高を伴う紛争」という想定外のメカニズムが働いた。
3月に月間-10%。4月には$4,728まで下落。今日時点で$3,999まで来た。
自分が保有していた前提条件——「利下げ方向に動く」——が2月下旬から崩れ始めていた。でもプロの高い目標値を信じて、そのシグナルを見過ごした。
価格の読みが外れたことは仕方ない。誰にも予測できない部分があった。
本当の失敗はここだと思っている。
「プロの目標値」を「自分の保有理由の変化」より優先してしまった。
$5,000という自分のターゲットに到達していた。同時に保有理由が揺らぎ始めるシグナルも出ていた。その2つが重なった時点で動くべきだった。
でも「まだプロは$6,000を見ている」「もっと上がるはず」という欲と外部の声に引っ張られた。
プロの目標値を盲目的に信じてしまったこと。そして情報収集の精度が低く、前提条件の変化を見逃したこと。これが本当の失敗だ。
プロの目標値はあくまで参考値だ。商売上の理由で高めになる傾向があるし、想定外の変数には対応できない。
自分が持った理由が崩れ始めたかどうか——これを優先すべきだった。
この反省を活かして、Roundhill Memory ETF(ティッカー:DRAM)の出口条件を今の段階で整理しておく。
【出口条件①】ビッグテックの決算会見でAI投資のトーンが変わった時
数字より会見でのコメントが先にシグナルを出す。「AI投資を慎重に見直す」「インフラ投資のペースを調整」という発言が出た瞬間が要注意。見るべき企業はMicrosoft・Google・Amazon・Meta(7月下旬の決算)。
【出口条件②】SK HynixかMicronのガイダンスが鈍化し始めた時
決算の数字より会見でのトーン変化を見る。特にSK HynixはMicronより1〜2週間早く決算を発表する。穴場の先行指標として使える。
【出口条件③】当初の目標価格にタッチしたら欲をかかない
ゴールドで学んだ最大の教訓。「プロはまだ上を見ている」より「自分が決めた条件に到達した」を優先する。
売る理由は「保有理由が崩れた」こと。前提条件の変化を見極めることがなにより重要。
ゴールドの判断ミスは正直に認める。$5,000に到達した後、プロの目標を盲目的に信じて持ち続けた。前提条件の変化に気づくのが遅れた。
でもその経験があったから、今日DRAMの出口戦略をここまで具体的に整理できた。
後悔はこれからも腐るほどする。それが投資というものだと思う。大事なのは引きずらずに、次のチャンスに全集中できるかどうかだ。
入口と出口を同時に決めてから持つ。
プロの目標より自分の条件を優先する。
次の一球に全集中。
Stay the Course. 👊
※本記事は筆者の個人的な見解・記録です。投資は自己責任でお願いします。


コメント