※この記事は投資アドバイスではなく、私自身の判断と気持ちの記録です。正解を書くつもりはありません。後から読み返した時に「あの時こう考えてたんだな」と振り返るためのものです。
📈 すごい勢いで戻っている──でもこれは結果論
6月8日、マーケットが開くと相場は金曜日の下落から力強く回復していた。ダウ+0.37%、ナスダック+0.97%、S&P500+0.70%。半導体指数(SOX)にいたっては+4.62%という大幅な戻り。画面を見ながら「戻ってきた」という安堵感があった。
Xを開くと「売らなくてよかった」「ホールドが正解だった」という声が多く流れていた。
でもそれは結果論だと思う。
金曜日の時点で「月曜に戻る」とわかっていた人は誰もいない。戻ったから「売らなくてよかった」と言えるのであって、あの急落の瞬間に確信を持ってホールドし続けられた人がどれだけいただろうか。
投資判断の質は、結果ではなく「その時点で自分の投資基準に従って動けたかどうか」で測るべきだと思っている。
具体的には、買った時の想定(投資テーマ・前提条件)が今も生きているか、それとも崩れているか。それだけが判断の軸だ。前提が崩れたなら売る。生きているなら持つ。「上がるか下がるか」は誰にもわからないけれど、「自分が何を根拠に買ったか」は自分だけが知っている。
📅 今週・来週は超重要イベントが続く
相場が戻してきた今こそ、先の予定を確認しておく必要がある。
| 日程 | イベント | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 6/10(水)21:30 | ⭐ 米国5月CPI発表 | 前回+3.8%(予想超え)。今回も上振れなら利上げ懸念が再燃 |
| 6/17(水)21:30 | 米国5月小売統計 | 消費動向の確認 |
| 6/18(木)早朝3:00頃 | ⭐ FOMC結果・ドットチャート・ウォーシュ新議長会見 | 新議長による初めての会合。発言トーンがタカ派かハト派かで市場が大きく動く可能性 |
ケビン・ウォーシュ氏は2026年5月にパウエル前議長の後任として就任。6月16〜17日のFOMCが新議長として初めての会合となる。市場はFOMCの金利決定よりも、ウォーシュ新議長の発言トーンと今後の政策スタンスに注目しているとみられる。
この2週間で相場の方向性が決まるかもしれない。戻してきた今、勢いに乗って飛びつくのは違う、と判断した。
⚡ 個別株は一つのニュースで前提条件が変わる
前回の日記(6月6日)に書いたように、MUを持っていた時にSBIで売れなかった夜のことをまだ鮮明に覚えている。SKハイニックスの米上場報道、ブロードコムのガイダンスミス──それが一日に重なって、MUは一日で-13%以上下落した。
ひとつ補足しておくと、今日の韓国市場ではSKハイニックスも株価を落としていた。つまり、あの局面でMUだけが特別に弱かったわけではない。メモリセクター全体が揺れていたのだ。
それでも、あのニュースで私がMUを売ったのは「MUだけが悪い」と判断したからではなく、自分が買った時の前提条件が崩れたと判断したからだ。「SKハイニックスが米国市場に直接上場してくる」というニュースは、MUのポジションを維持する根拠を揺るがすものだった。
「テーマへの確信」と「個別銘柄リスクを取る」は別の話。需要を当てることと、どの企業が勝つかを当てることは、難しさが段違いだと思っている。
一つのニュースで前提条件が変わる。それが個別株の怖さだ。MUを売ったのは株価が下がったからではなく、買った理由が崩れたから。それだけが判断の根拠だった。
🔄 iFreeNEXTからDRAMへ──方針を変えた理由
前回の日記では、次のサテライト投資の候補としてiFreeNEXT全世界半導体株インデックスを検討していた。NVIDIA・TSMC・ASMLなど半導体全般に幅広く乗れる円建て投資信託で、NISA成長投資枠にも対応している。
ただ今回、改めて考えた時に方針を変えた。
iFreeNEXTは「半導体全般」への投資だ。それはそれで良い選択だと思う。ただ、すでにeMAXIS Slim S&P500と2244(米テック上位20社)を持っている自分にとって、今一番確信があるテーマは「メモリ需要」だ。AIサーバーの増設、HBMの需要拡大、そしてDDR5への移行──その流れへのピンポイントの投資として、メモリ特化の$DRAMの方が今の判断軸に合っていると感じた。
💡 今日の判断:$DRAMをスモールスタート
そこで今日、Roundhill Memory ETF(ティッカー:DRAM)をスモールポジションで購入した。
2026年4月2日に米国で上場した、世界初のメモリ特化型ETF。主要構成銘柄はSKハイニックス、サムスン電子、Micron(MU)で全体の約73%を占める。KioxiaやSanDiskなども含む計9銘柄。経費率0.65%。Cboe BZX上場。
なぜ個別株ではなくETFを選んだか。理由はシンプルだ。
① 個別株リスクを避けながらテーマに乗れる
SKハイニックス・サムスン・Micronをまとめて保有することで、「どの一社が勝つか」ではなく「メモリ需要全体が伸びるか」に賭けられる。
② 2244との重複を避けた
すでに保有しているGlobal X US Tech Top 20 ETF(2244)にはNVIDIAやAppleなど米国テック大手が含まれる。DRAMはメモリ特化でそことの構成銘柄の重複が少ない。
③ 乱高下はまだ続くとみているから
CPI・FOMCという重要イベントを控えた今、フルポジで入る局面ではない。スモールスタートで持ちながら相場を見極める。
今持っているポートフォリオの整理:
| ポジション | 性質 | 役割 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500 | コア(守り) | 長期の柱。米国経済全体に乗る |
| NVIDIA(個別) | サテライト(コア寄り) | 長期ガチホ。この企業なしにはAIインフラは成り立たないと思っている |
| 2244(Global X US Tech Top 20) | サテライト | 米国テック上位20社への集中投資 |
| DRAM(Roundhill Memory ETF)★新規 | サテライト・スモール | メモリ需要テーマへのETF投資 |
📝 この経験から思ったこと
相場が戻ってくると、「売らなければよかった」という気持ちが湧く。それは自然な感情だと思う。でも今日大事にしたかったのは、勢いに乗るかどうかではなく、自分の判断基準に従えているかどうかだった。
いちかばちかで大きく張るのではなく、大きく失敗しないこと。ETFなら個別株より安心して持てる。一つのニュースで前提が崩れるリスクが分散されているから。
CPIとFOMCの結果を見てから動いても遅くない。でも「完璧なタイミング」は誰にもわからない。だからスモールで持ちながら見極めていく。それが今の自分のスタンスだ。


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