※この記事は投資アドバイスではありません。筆者個人の考え方と実際の設計を公開するものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。
💬 なぜNISA戦略を公開するか
NISAの使い方に正解はない。年齢、収入、リスク許容度、家族構成。人によって最適な設計は変わる。
それでもこういう記事を書こうと思ったのは、「実際にどう使っているか」を公開している個人投資家が少ないからだ。模範解答より、リアルな一例の方が参考になることがある。
38歳、休職中、長期資産形成が目標。そんな自分がどう1800万の枠を設計したか、ありのまま書いていく。
📐 1800万をトータルで捉える
NISAにはつみたて投資枠(年120万)と成長投資枠(年240万)の2種類がある。合計で年360万、生涯1800万まで非課税で運用できる。
自分はこの2つを細かく使い分けるのではなく、トータル1800万をどう埋めていくかという視点で考えている。つみたて枠はS&P500を自動積立に設定してほぼ放置。毎年の意思決定は成長投資枠の240万をどう使うか、だ。
大前提として、NISAは長期で持ち続けることが前提の制度だ。売却しても生涯上限は変わらない。だから「途中で売りたくなるもの」は入れない。これが自分の基本方針だ。
🛡️ つみたて枠:S&P500を淡々と積み立てる
つみたて枠はeMAXIS Slim S&P500を自動積立に設定している。毎月コツコツ積み上げるだけ。相場が荒れても触らない。
「オルカン(全世界株)の方がいいのでは?」という意見もある。オルカンも優秀な選択肢だ。今後の成長枠ではオルカンという可能性もある。ただ自分は今のところ、米国経済が世界の成長ドライバーであり続けるという確信からS&P500を選んでいる。
⚔️ 成長投資枠:毎年の240万をどう選ぶか
成長投資枠の年240万は、その時点での判断で選んでいる。現在の設計はこうだ。
📌 成長投資枠の年次設計
- 1年目:eMAXIS Slim S&P500(240万)。まずコアを固める
- 2年目:一歩先いくUSテック TOP20インデックス(240万)
- 3年目以降:S&P500・オルカン・ナスダック100などを検討中
3年目以降の候補としてナスダック100も有力だと考えている。過去のリターンではS&P500を上回っており、今のアメリカはハイテクが成長ドライバーだ。スペースX、アンソロピック、オープンAI、量子コンピューティングなど、これからさらに盛り上がっていく分野がナスダックの中心にある。その流れが変わるとは思っていない。ただしハイテクセクターが苦しい局面ではボラティリティも大きくなる点は頭に入れておく必要がある。SBIが2026年5月に信託報酬0.1958%という国内最安水準のナスダック100インデックスファンドを設定したこともあり、240万程度をこちらに振り向けることも検討している。
2年目に選んだ「一歩先いくUSテック TOP20」について、なぜこれにしたかを少し丁寧に書いておきたい。
候補にはZテック20、半導体インデックス、モメンタム系のファンドもあった。どれもリターンは魅力的だ。ただNISAで持つということを考えると、話が変わってくる。
NISAは長期で持ち続ける口座だ。20年後、30年後に引き出す時に暴落していたら、そのダメージをそのまま受ける。だからボラティリティが極端に高いものや、テーマが急変するリスクがあるものは避けたかった。
⚠️ 他の選択肢を選ばなかった理由
- Zテック20:テクノロジー企業に集中しすぎていて、NISAの超長期保有には値動きが激しすぎると判断
- 半導体インデックス:需要の波があり2〜3年サイクルで大きく上下する。超長期には向いていないと感じた
- モメンタム系:テーマが急に入れ替わるリスクがある。何十年も持ち続けることを前提にすると不安が残る
その点、一歩先いくUSテック TOP20は幅広いテック関連企業に分散しながら、AIや半導体など成長性の高いセクターをカバーしている。S&P500より攻めつつ、Zテックほど集中しすぎない。自分が大事にしている「攻防一体」の考え方にぴったり合っていた。
歳をとって引き出す時に暴落していてもダメージが少なく、でも今の勢いのあるテックの成長性も取りたい。そのバランスを取れる銘柄だと判断した。
⚡ 特定口座の役割:資産形成の速度を上げる
NISAは年間360万しか入れられない。余剰資金をただ銀行に置いておくのはもったいないと思った。そこで特定口座を資産形成のスピードを上げるための場所として使っている。
半導体インデックスや個別株など、ボラティリティが高くテーマ性の強いものはここに入れる。短期で勢いのある銘柄に投資することで、NISAだけでは得られないスピードで資産を増やせる可能性がある。実際に今のところ半年ほどで評価益が約500万円積み上がっている。もちろんこれは評価益であって確定した利益ではないが、資産形成の速度は確実に早まっていると感じている。
⚠️ テーマ型をNISAに入れない理由
- NISAは売却しても生涯上限は変わらない。下落時に売れず枠を無駄にするリスクがある
- テーマ型は2〜3年スパンの投資。超長期で持ち続けるNISAの性質と合わない
- 特定口座なら出口戦略を持って柔軟に動ける
特定口座は利益に約20%の税金がかかる。ただそれも織り込んだ上で、銀行に眠らせるよりはるかに効率がいいと判断している。
💡 この設計で大事にしていること
一言で言うと、「1年でも早く、長く複利を効かせること」だ。
NISAは非課税で複利が積み上がる制度だ。1年早く入れるだけで、長期では大きな差になる。だから短期で売買する銘柄ではなく、長期で持ち続けられる銘柄をNISAに入れる。特定口座で資産を増やしながら、毎年の360万をできるだけ早く埋めていく。これが今の自分の設計だ。
相場が荒れてもNISAのコア部分は触らない。アップダウンを最初から織り込んで入っているから、どんな局面でも持ち続けられる。それが長期投資の本質だと思っている。
これが正解かどうかはわからない。でも自分が信じられる設計で走り続けることが、一番大事だと思っている。
これから相場が荒れる局面も来るだろう。暴落だ、戦争だと不安を煽る声も増える。NISAに預けた資金がみるみる減って、不安になる時が来るかもしれない。そんな時こそ、一緒に冷静でいたい。
自分もXで毎日発信している。リアルな投資記録を残しながら、同じように資産形成を頑張っている人たちとつながっていけたら嬉しい。不安な時は一緒に乗り越えていきましょう。
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