【投資日記 2026.6.25】Micron決算通過。メモリ絶好調の陰で生まれた葛藤と、今日の結論。

投資日記・個別分析(応用向け)

※この記事は投資アドバイスではなく、私自身の判断と気持ちの記録です。正解を書くつもりはありません。後から読み返した時に「あの時こう考えてたんだな」と振り返るためのものです。

Micron決算が無事通過した。数字は過去最高だった。でも今日一番考えたのは決算の内容よりも「なぜDRAMが上がってNVIDIAが上がらないのか」という問いと、「DRAMに集中したい」という自分の中に生まれた感情だった。

株価が上がっている理由が「事業の独占的優位性」なのか、「市場の認識とのギャップ」なのか——この2つは全く別物だ。今日はそれを改めて整理した記録。

① Micron決算、無事通過

昨日の引け後、Micronが2026年度第3四半期(FQ3)の決算を発表した。

項目FQ3-26前年同期(FQ3-25)
売上高$414億$93億(前年比+346%)
粗利率84.6%37.7%
EPS(GAAP)$24.67$1.68
営業CF$254億$46億

来期(FQ4)ガイダンスも売上$500億(±$10億)、粗利率約86%、EPS $31.00(±$1.00、Non-GAAP)とさらに上を見ている。

正直、ドキドキしていた。
決算前の時点で市場の期待値は相当高かった。「その期待を数字で超えられるか」——それが今回の焦点だった。

結果、超えてきた。一安心だった。

② 買った時の想定を確認した

DRAM ETF(2244)を買った時、自分なりに3つの想定を持っていた。今回の決算でそれを改めて照合した。

【想定①】HBMはNVIDIAのGPUに必須で、需要が読める
→ HBM4が主要顧客プラットフォームで大量出荷開始。継続✅

【想定②】ビッグテックがいずれ長期契約で確保するはず
→ 今回の決算で「複数年の戦略的顧客契約締結」が公式に発表された。「そうなるはず」が、今回初めて事実として確認された形。確認✅

【想定③】収益が安定すればメモリの評価軸が変わる
→ 粗利率84.6%、全セグメント高マージン。メモリ企業がここまで価格支配力を持つ時代が来た。継続✅

3つ全部、崩れていない。むしろ強まった。

③ でも正直、PFを見ると複雑だった

決算の内容とは別に、今日改めて自分のポートフォリオ全体を見た。

DRAMは好調。でもNVIDIAは$200〜$230のレンジを行ったり来たりで横ばい。ゴールドも直近は軟調だ。

「メモリだけ好調で、あとはパッとしない」——そういう状態だった。

正直に言うと、こんな気持ちが頭をよぎった。

「DRAMの比重をもっと増やした方が効率的じゃないか。NVIDIAとゴールドは今しんどいし、いっそDRAMに集中した方が……」

Xを開くと「全ベットしました」「レバかけました」という投稿が流れてくる。うまくいった話だけが目に入る。

そういう気持ちになるのは当然だと思う。でも少し立ち止まった。

④ メモリへの全ベットは「確信」とは違う

よく見る話がある。「数年前、NVIDIAに確信して全ベット。人生でそんな銘柄に出会えることは多くない」というやつだ。

それは本物の確信だったと思う。「AIが来る、その中心はGPU、GPUはNVIDIAしか作れない」——事業の独占的優位性への確信だ。その確信は今も崩れていない。

メモリは構造が違う。SKハイニックス、Samsung、Micronの3社が競い、いずれ増産すれば供給過剰になるサイクルが来る。今これだけ稼げているのは「市場の認識とのギャップ」があるからで、そのギャップが埋まれば株価は頭打ちする。

どれだけ収益が上がっても、市場が驚かなくなったら株価は動かない。新たな事業でサプライズを作り続けなければ上がり続けることは難しい。

その点でNVIDIAはロボティクス、フィジカルAI、推論インフラの拡大と、次のサプライズを作り続けられる事業を持っている。これがメモリとの本質的な違いだと思う。

自分がDRAMを持っている理由は中期のサイクルを取りに行くという話だ。全ベットするような「確信」ではなく、期間と役割を決めたポジションだ。

⑤ NVIDIAが上がらない理由を整理した

では、なぜNVIDIAは関連銘柄が上がっているのに横ばいなのか。調べてみると、構造的な理由があることがわかった。

  • 時価総額が$4〜5兆規模になりすぎて、普通の株のように動かなくなっている
  • 現在の水準から2倍になるには時価総額$9兆が必要(ドイツ+インドのGDP相当)
  • 好決算を出しても「それはもう知ってた」と売られる。直近4四半期、ガイダンスを大幅に上回っても毎回決算後に下落している

ただ、ビジネス自体は全く崩れていない。フォワードPERは23倍で、競合のAMDの47倍の半分以下。「AI中心企業なのに最も割安」という状態が続いている。

DRAMが上がってNVIDIAが動かない理由は、NVIDIAが弱いのではなく、メモリに「まだ市場が驚ける余地」があるからだ。資金が本体ではなく周辺に流れている。

⑥ 今日の結論

DRAMにベットを増やしたい気持ちは正直あった。
でも今それをやることの本質は「今上がっているから増やす」ということだ。

高値で買って安値で売るを繰り返すパターンの入口がそこにある。

今の自分のPFを改めて整理した。

銘柄役割
S&P500(eMAXIS Slim)コア。市場全体に乗り続ける
NVDAAIインフラの中心を長期で持つ
DRAM ETF(2244)AIメモリサイクルを中期で取りに行く
ゴールドリスク分散・長期の保険

全部同時に上がることはないし、そうなるべきでもない。それぞれ役割が違う。

Micron決算通過。買った想定は崩れていない。
NVIDIAが横ばいなのはビジネスの問題ではなく株価構造の問題だ。
DRAMに全ベットしたい感情は、一番危険なタイミングのサインだと気づいた。

握力、握りしめていく。

Stay the Course. 👊

※本記事は筆者の個人的な見解・記録です。投資は自己責任でお願いします。

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