【投資日記 2026.7.2】SOX −5.44%の夜、それでも自分が落ち着いていられた理由
7月2日(水)の米国市場が終わった。
SOXが−5.44%。保有している$DRAMも−7.94%。個別では−10〜14%という銘柄も出ていた。
「あちゃー」と思いながら数字を眺めていた。でも不思議と、パニックにはならなかった。
なぜ落ち着いていられたのか。今日はそれを整理しておきたい。
- 7月2日の主要指数——何が起きたか
- 半導体セクターの崩れ方
- 最近売られていたゴールドが、この日急反発した理由
- これはセクターローテーションだと思う
- ポートフォリオで分散することの意味を再確認した
- 自分のスタンス——ストーリーは変わっていない
まず数字の整理から。
| 指数 | 終値 | 変動 |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 52,900 | +1.14% |
| S&P500 | 7,483 | ±0.00% |
| ナスダック | 25,832 | −0.80% |
| NASDAQ100 | 29,329 | −1.61% |
| SOX(半導体指数) | 12,626 | −5.44% |
| ラッセル2000 | 2,996 | −0.55% |
ひと目でわかる構図がある。ダウが+1.14%上がる一方で、ナスダック・半導体は軒並み下落だった。
S&P500がほぼ横ばいだったのは「ダウが強くてナスダックが弱い」という綱引きの結果だと思う。市場全体が崩れたわけではない。
それにしても、半導体がこれだけ売られた日にS&P500がほぼ動かないというのは、改めてその安定感を感じた。500銘柄に分散されているからこそ、セクターの偏りを吸収できる。コアに置くには有力候補だと改めて思う。
SOXの−5.44%はかなりきつい。個別はさらに痛い数字が並んでいた。
| 銘柄 | 変動 |
|---|---|
| SNDK(サンディスク) | −14.13% |
| KLAC(KLAコーポレーション) | −11.51% |
| LRCX(ラムリサーチ) | −10.19% |
| MRVL(マーベル) | −9.84% |
| $DRAM ETF | −7.94% |
| MU(マイクロン) | −5.49% |
| NVDA(エヌビディア) | −1.39% |
$DRAMが−7.94%というのは、正直「うわ」とはなった。
でも、「これはファンダ(ファンダメンタルズ=業績や財務の裏付け)が変わったのか?」と自分に問い直した。答えはNoだった。
数日前まで「ファンダ最強、決算最強、ガイダンス最強」と言われていたメモリ株が今日は大幅安。これは事実だ。でも決算内容が変わったわけではない。
ここ数週間、ゴールドは売られ続けていた。そのゴールドがこの日、急騰した。
背景として言われていたのは主に2つだった。
非農業部門雇用者数が+5.7万人と報じられた(予想は約+11万人)
→ 景気減速懸念が高まる
→ FRBが利上げしにくくなる
→ ドル下落・金利低下期待
② 原油もQ2で大幅下落が続いている
→ インフレが落ち着けば、利下げ再燃の期待感
ゴールドは利息を生まない資産なので、金利が下がる(または下がりそう)な局面で相対的な魅力が上がって買われやすい。
今回はこの2つが重なって一気に資金が流れ込んだ形とみられる。
ただし実際に利下げが本当に来るかどうかはまだ不透明だ。次の焦点は7月14日のCPI発表になりそうだと思っている。
ダウが上がってナスダックが下がる——この構図は何を意味するのか。
大口の資金がテック・半導体から流出して、景気敏感株やバリュー株に移動している。いわゆるセクターローテーションだ。
こういう動きは数週間〜数ヶ月、下手すると年単位でかかることもある。正直、いつ終わるかはわからない。
ただ、高値圏でガチャガチャ動くのが一番危ない。結局、個人投資家は資金でも情報でも機関投資家に勝てない。機関投資家にとっての「わずかな移動」が、個人には「命取りの大移動」に見える。
だから、買った時のストーリーが崩れていなくて、リスク許容度的にも持っていられるなら、じっと待つのが最良の選択だと思っている。
半導体が崩れるなか、ゴールドが上昇した。
自分のポートフォリオはeMAXIS Slim S&P500(NISA)をコアに、NVIDIAや$DRAMをサテライトとして持ち、さらにゴールドも一部保有している構成だ。
コアをS&P500にしているから、半導体サテライトがどれだけ揺れても「ゲームオーバー」にはならない。
そしてゴールドが動いた日は、半導体の下げをある程度吸収してくれた。
分散の意味は、「全部上げる」ためじゃない。「市場から退場しないための保険」だと思っている。
どんなに優れた株やテーマに見えても、一時的にファンダを無視した動きが続くことがある。一つのニュースで前提条件が変わることもある。だから分散させておくと、パニックにならずに済む。
調子よく上がっている時は一点集中の方が効率よく思えるけど、下落局面で握力が弱くなる。レバレッジなんてもってのほかだな、と改めて思った。
「守りと攻めの両立」という自分のポートフォリオ設計の意味を、こういう日にあらためて感じる。
今日の下げを受けて、$DRAMを手放すことは考えもしなかった。
理由は2つだ。
まず、$DRAMはポートフォリオの10%以下の比率しか持っていない。仮に最悪ゼロになったとしても、残り9割は耐えられる。そんな極端なことにはならないとは思うけど、そういう設計にしてあるから慌てなくて済む。
もう一つは、前提条件が崩れていないこと。
自分が$DRAMを保有しているのは「HBMを作れる会社は世界で3社しかない。そのHBMへの需要はAIインフラの拡大とともにまだ続く」というストーリーへの確信からだ。
そのストーリーが今日の下げで変わったか?——変わっていない。
・ハイパースケーラーのCapex(設備投資)が下方修正される
・NVIDIAのGPU出荷計画が大幅に削減される
・メモリ3社同時に在庫過剰のサインが出る
今のところ、このどれも確認していない。
だから握り続ける。
もちろん、このストーリーが間違っている可能性はある。でも自分が心から信じて選んだなら、間違いでも仕方ない。だからこそ、どんなに魅力的に見えても分散させる。それが今日の一番の学びだった。
長い目で見よう。そう自分に言い聞かせた夜だった。
・ゴールド急反発の背景は雇用統計の大幅な下振れと利下げ期待の再浮上(ただし確定ではない)
・コアをS&P500にしているから、揺れてもゲームオーバーにはならない
・HBM/AIインフラのストーリーは変わっていない。売りシグナルはまだ出ていない
・自分のリスク許容度を守る仕組みが、長期で市場に居続ける最大の武器だ
Stay the Course.👊


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