【投資日記 2026.7.1】新しいメモリETF「DISK」誕生—$DRAMから乗り換えるべきか、自分なりに整理した

投資日記・個別分析(応用向け)
📓 投資日記
※この記事は筆者の個人的な見解・記録です。投資アドバイスではありません。正解を書くつもりはありません。後から読み返した時に「あの時こう考えてたんだな」と振り返るためのものです。

📋 この記事の目次

  1. $DISKというメモリ関連ETF新登場
  2. $DISKとは何か——構成銘柄を確認した
  3. $DRAMと$DISKは何が違うのか
  4. NANDの将来性——無視できない3つの需要シナリオ
  5. それでも自分が$DRAMを継続する3つの理由
  6. 結論——$DISKも将来性はあるが、現時点では$DRAMのまま
Xを見ていたら、こんな投稿が流れてきた。

「$DISKを発表します:Tema Memory ETF、NYSEで取引中。AIには計算能力以上のものが必要です。メモリが必要です。$DISKは、HBM、DRAM、NANDのグローバルリーダーへの積極的な運用でAIインフラ構築における重要なボトルネックへの投資機会を提供し——」

$DRAMホルダーとして、正直、気になった。
同じメモリETFが出てきたということは、乗り換えを検討すべきなのか?それとも今のまま$DRAMでいいのか?

調べてみた。

① $DISKというメモリ関連ETF新登場

Tema ETFsが2026年7月に新しく上場させたメモリ関連ETF、それが$DISKだ。

「HBM・DRAM・NANDのグローバルリーダーへの投資機会を提供する」という触れ込みで、AI時代のメモリ需要全体を捉えようとする設計になっている。

自分は$DRAMをすでに保有している。だからこそ「自分の$DRAMと何が違うのか」を冷静に整理する必要があると思った。

② $DISKとは何か——構成銘柄を確認した

まず$DISKの上位構成銘柄を確認した。
銘柄比率特徴
キオクシア23.04%NAND専業に近い、フラッシュ大手
SanDisk20.76%NAND/ストレージ主体
Samsung7.98%NAND・DRAM・HBM全方位
SK Hynix7.90%HBM世界最大手、DRAM強い
Micron4.83%HBM・DRAM・NAND全方位
上位2社でキオクシアとSanDiskが合計約44%を占めている。

これを見てわかったこと——$DISKは「メモリ全般ETF」というより、実態はNAND/ストレージ色が非常に強いETFだ。
📌 $DISKの基本情報:保有銘柄数17銘柄、費用率0.75%(年間運用コスト)。

参考までに$DRAMの費用率は0.65%(インデックス型)。$DISKは0.75%のアクティブ運用型。どちらも一般的なインデックスETF(S&P500連動型など約0.03%)と比べると高めではあるが、メモリという特化セクターに絞った商品である以上、ある程度のコストは避けられない。

③ $DRAMと$DISKは何が違うのか

2つのETFを並べて比較するとこうなる。
比較項目$DRAM$DISK
主な投資対象HBM・DRAM中心NAND・ストレージ中心
上位銘柄SK Hynix・Micron等キオクシア・SanDisk等
AI需要との直結度高い(GPU必須部品)やや間接的
参入障壁高い(HBMは3社のみ)やや低い(複数社競合)
需要の「今」すでに爆発中2028年以降が本番
費用率0.65%0.75%
⚠️ $DISKでHBMの上昇をしっかり捉えようとすると、SK HynixとMicronの比率が合計で約13%にとどまる。自分が本来投資したいHBM/DRAM需要を純粋に捉えるなら、$DRAMの方が筋が通っている。

④ NANDの将来性——無視できない3つの需要シナリオ

ただ、$DISKを調べていく中でNANDの将来性についての詳細な分析を読んだ。正直に言う。NANDも面白いと思った。

※ここからはかなり専門的な内容になる。自分なりに噛み砕いて書くが、細かい技術的な部分は間違いがあるかもしれない。あくまで「要するにこういうことらしい」という理解として読んでほしい。

シナリオ①:供給は見かけより増えない

次世代のNANDは層を300層以上に積み上げる構造になっていく。そうなると、製造工程が複雑すぎて1枚のウェハで全部作れなくなる。メモリ部分と制御回路部分を別々のウェハで作って、最後に貼り合わせるという工程が必要になる。

要するに、完成品を1つ作るのにウェハが2枚必要になる。工場の生産能力が増えても、実際に市場に出回る製品はそのまま倍にならない。「見かけ上の供給増」と「実際の供給増」にズレが生まれるわけだ。

シナリオ②:エージェントAI・エッジAI・フィジカルAIがNANDを大量消費する

AIの使われ方が大きく変わりつつある。

エージェントAI:自律的に長時間タスクをこなすAI。会話履歴・作業ログ・ツールの実行結果などを大量に保存し続ける必要がある。この「記憶の置き場所」としてNANDが大量に必要になる。NVIDIAは次世代GPU周辺にこのデータをSSDに逃がす仕組みを構想しているらしく、GPU1基あたり16TBという試算も報じられている。つまりGPU1基の推論処理をサポートするために、16TB分のNAND SSDが必要になるかもしれないという話だ。

エッジAI:スマホやカメラ、センサーなどデバイス側でAI処理を完結させる動き。クラウドに送らずその場で判断する。これが普及すると、無数のデバイス一つひとつにメモリが必要になる。

フィジカルAI:ロボット・自動運転・工場の機械など、物理世界で動くAI。膨大なセンサーデータをリアルタイムで処理・保存する。これもメモリの大量消費につながる。

シナリオ③:HDDの代わりにSSDが使われ始める

AIのデータセンターは、電力・スペース・速度の面でHDD(ハードディスク)の限界が見えてきている。HDDは安くて大容量だが、機械的な駆動部品があるため消費電力が大きく、アクセス速度も遅い。増産も簡単ではない。

そこで代わりに使われ始めているのが、大容量のNAND SSDだ。すでに122TBや245TBという超大容量モデルが実用段階に入りつつある。HDDを完全に置き換えるのではなく、「HDDでは追いつかない部分」をNAND SSDが少しずつ侵食していく構図だ。
✅ まとめると——NANDといえば「供給過多で暴落する」というイメージが過去のサイクルにはあった。ただ今回は技術的な供給制約と新しい需要の組み合わせで、構造が少し違う可能性がある。「2028年は供給過剰になる」という見方がある一方、需要が上回るという分析もある。どちらが正しいかは今後のデータ次第だ。

⑤ それでも自分が$DRAMを継続する3つの理由

NANDが面白いと認めた上で、それでも自分が$DRAMを継続すると判断した理由を整理する。

理由①:「3社独占」の構造的希少性はNANDにない

HBMはSamsung・SK Hynix・Micronの3社しか量産できない。技術的・設備的な参入障壁が極めて高い。需要が爆発しても供給を増やせる会社が限られているから、価格交渉力が強い。

なお、この3社はNANDも作っている。ただしNANDはキオクシア・SanDisk・YMTCなどとも競合する市場で、HBMのような独占的な地位にはない。需要が増えれば各社が増産で応じやすく、価格が上がりにくい構造だ。

理由②:HBMの需要は「今」起きている

NANDの将来性は面白いが、それが本番になるのは2028年以降の話だ。一方、自分が$DRAMに投資している保有理由の核心——HBMのデータセンター向け需要は今まさに起きている

エージェントAI・エッジAI・フィジカルAIという第二波はまだ市場がイメージできていない段階で、そこに自分のテーゼがある。NANDの第二波も面白いが、タイムラインが$DRAMより後ろだ。

理由③:自分の保有理由が崩れていない

投資は「買った理由が崩れたら売る」が原則だ。
📌 自分の$DRAM保有理由

・HBMのデータセンター向け需要は継続中
・エージェントAI・エッジAI・フィジカルAIという第二波は市場がまだ織り込んでいない
・その全てにメモリが必要で、HBMを作れるのは世界で3社だけ

この3点が崩れていない限り、乗り換える根拠がない。

⑥ 結論——$DISKも将来性はあるが、現時点では$DRAMのまま

$DISKはNAND/ストレージ全体への投資として、筋の通った設計だと思う。NANDの将来性も、調べれば調べるほど面白い。2028年以降に向けた需要シナリオは十分ありえる話だ。

ただ、今の自分の投資テーゼはHBM・DRAMの構造的希少性と需要の「今」にある。現時点では乗り換える必要はないと判断した。

今の時点で、保有理由は崩れていない。

NANDも魅力的だと思う。

ただ今の自分には$DRAMの方が合っていると感じた。

Stay the Course.👊

※本記事は筆者の個人的な見解です。投資は自己責任でお願いします。特定の銘柄・ETFへの投資を推奨するものではありません。

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