勇者のポートフォリオ〜保有理由と検証の記録〜

※このページは投資アドバイスではなく、自分の保有ポジションと判断の記録です。投資日記で個別に書いたニュース分析・値動きの記録とは別に、「今のポートフォリオがどうなっていて、なぜそうなったか」をここに集約しています。ポジションを入れ替えた時、随時更新していきます。

コア・サテライトそれぞれの保有理由を一つにまとめておく。初めてこのブログに来た人も、このページを読めば「なぜ今このポートフォリオになっているか」が一通りわかるようにしたい。

このページを読む前に

自分の投資の基本は「NISAでインデックスファンドを買って、あとは長期でほったらかす」ことです。これは今も変わらず、一番大事にしている方針です。

ただ、NISAには年間360万円という投資枠の上限があります。この枠を使い切った後の余ったお金を、特定口座(NISA以外の課税口座)で運用しています。これがこのページで扱っているNVIDIAや$DRAMなどのポジションです。

つまり、

NISA:長期でほったらかす。売る予定は基本的にない
特定口座:NISAに入りきらなかった余剰資金。時間軸も短め。売る前提で保有理由・シグナルを決めている

という、性質の違う2つのお金の置き場所があるということです。このページで細かく分析しているのは、あくまで特定口座側の話です。「インデックス投資=こんなに分析しないといけないの?」と思わせてしまうと本意ではないので、先にここで整理しておきます。
① 保有ポジション一覧
ポジション役割
eMAXIS Slim S&P500(NISA)コア米国市場全体に長期で乗り続ける
2244(US Tech Top 20・NISA)コア米国テック上位20社への長期投資
NVIDIA(個別)サテライト(コア寄り)AIインフラの中心を長期で持つ
$DRAM(Roundhill Memory ETF)サテライト(スモール)AIメモリサイクルを中期で取りに行く
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)サテライト詳細は④参照
QNT(量子関連)サテライト(超スモール)将来を見据えた種まき

生活防衛資金について

上記の投資ポジションとは完全に別枠で、生活費の一定期間分を現金として確保している。

一番避けたいのは、不意にお金が必要になったタイミングと、市場の暴落が重なることだ。生活防衛資金がなければ、そのタイミングで投資資産を取り崩すしかなくなる。つまり「一番安い時に売る」という最悪の選択を強制される。

これは特にNISAで重要だと思っている。NISAは長期で複利を効かせることが前提の制度で、途中で売ってしまうとその効果が失われる。生活防衛資金は、投資ポジションそのものというより「NISAを本当に長期で持ち続けるための土台」だと捉えている。$DRAMが二桁%動く日でも動じずにいられるのは、突き詰めればこの生活防衛資金があるからだと思っている。
② コアの保有理由
米国株・米国ETFを中心にしている理由は、米国の成長性への期待だけではない。円資産に集中せず、ドル資産を持っておくという通貨分散の意味合いも大きい。円安・円高どちらに動いても、資産の一部が別の通貨で動いていることが、長期的な安心材料になっている。
【eMAXIS Slim S&P500を持つ理由】

NISA積立の土台。最大の理由は実績だ。ドットコムバブル・リーマンショック・コロナと幾度の暴落を乗り越え、過去30年で約10倍のリターンを出してきた(日経平均は約3〜4倍)。20年保有すればマイナスになったことがないというデータもある。

判断基準は「30年持ち続けられるか」。米国は移民による人口増加とイノベーションが生まれやすい環境が続いており、日本の少子高齢化と比べた時の構造的な優位性があると考えている。この構造が崩れない限り、この歴史は続くと見ている。500社に分散されている分、下落局面での振れ幅も比較的小さい。

【2244(US Tech Top 20)を持つ理由】

米国テック上位20社に長期で乗る。NISA枠での投資で、短期の値動きよりも「30年持ち続けられるか」という軸で保有している。テック比率が約95%と非常に高いため、上昇も下落もS&P500より大きくなる前提。

ただしFANG+(10銘柄均等配分)と比べると、20社の中でGPU・半導体・ソフトウェア・クラウド・ECなどセクターがある程度分かれている分、1銘柄あたりの依存度は低い。同じ「テック集中」でもFANG+より一段分散が効いた設計だと捉えている。攻めと守りが同居しているポジション。

③ AI半導体サテライトの保有理由
【NVIDIAを持つ理由】

AIインフラの中心にいる企業だという確信。GPUという独占的なポジションだけでなく、ロボティクス・フィジカルAI・推論インフラなど、次のサプライズを生み続けられる事業に広く種をまいている。これは「一つの商品が当たるかどうか」の賭けではなく、AI時代そのものへの賭けに近いと思っている。だからこそ短期の値動きに関係なく、長期ガチホの方針。

もちろん、この独占的な優位性そのものが崩れる出来事があれば保有理由はなくなるが、それは日々の値動きで判断するものではなく、事業構造そのものの変化を見て判断するものだと思っている。

【$DRAMを持つ理由(3本柱)】
  1. データセンター向けHBM需要が継続している
  2. エージェント/エッジ/フィジカルAI「第二波」はまだ市場に織り込まれていない
  3. HBMを製造できるのは世界3社(SKハイニックス・Micron・Samsung)のみ

なぜ$DRAMだけ明確な売りシグナルを決めているか

NVIDIAは長期ガチホが前提だが、$DRAMは「中期でメモリサイクルを取りに行く」という時間軸のポジションだ。時間軸が区切られているからこそ、感情ではなく事前に決めた条件で判断できるよう、売りシグナルを明文化している。

$DRAMの5つの売りシグナル、今どうなっているか

(※このセクションは定期的に最新化する)

  • ① ハイパースケーラーCapEx下方修正 → 現状:変化なし
  • ② NVIDIA GPU出荷減少 → 現状:変化なし
  • ③ メモリ3社同時の在庫過剰 → 現状:SKハイニックス決算で確認待ち
  • ④ エージェント/エッジ/フィジカルAIの発展鈍化 → 現状:むしろ「ジャパンAI」等、逆行する材料
  • ⑤ 中国勢がNVIDIA認証水準に接近 → 現状:CXMT動向を監視強化中

$DRAMとNVIDIAは連動しやすい

この2つは「AI投資熱」「決算」「輸出規制」といった同じニュースソースに反応することが多い。

・6/26「エヌビディア不調・DRAM急落」の日は、SOX全体が-5.29%。原因はKOSPIのサーキットブレーカー、大幅高後の利確、AI投資の収益性への問い直しという3つのトリガーが重なったもので、どちらか片方の固有問題ではなかった

・6/25「Micron決算通過」の日は、DRAMが上がりNVIDIAが横ばいという逆の動きに。理由はNVIDIAの時価総額が大きくなりすぎて「大数の法則」が働いていること、対してDRAMはまだ市場に驚きの余地が残っていたこと

NVIDIAが弱くてもAIの需要が消えたわけではない。$DRAMが弱くても保有テーゼが崩れたわけではない。株価が同じ方向に動かないのは自然なことで、「なぜ連動しないか」を焦って埋めようとしないのが今のスタンス。

④ ゴールドの保有理由——実は少し複雑

保有しているのはSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)。

正直に書くと、ゴールドは他のポジションと少し性質が違う。

もともとは2025年9月、「来年のNISA資金を少しでも増やそう」という短期の資金運用として購入した。当時の判断軸は、利下げ局面への期待・地政学リスクの高まり・中央銀行の構造的な買い需要の3つ。時間軸は1年未満を想定していた。

その後、利下げ期待が利上げ懸念に転じるなど前提条件が何度か揺れる場面があった。ただ結果的に、半導体セクターが崩れた日にゴールドが逆に動くという場面を何度か経験し、ポートフォリオ全体で見ると「特定のテーマが崩れても、資産全体がゲームオーバーにならない」という分散効果を実感してきた。

つまり、買った当初の目的(短期の資金運用)と、実際に機能している役割(サテライトの分散・保険)が少しずれているのが正直なところ。この点は今後も自分の中で整理していきたい。
⑤ QNT(量子関連)——超スモールの種まき

量子コンピューティングは将来的にAI・暗号・材料科学など広い分野に影響を与える可能性があると考えているが、実用化はまだ先だと見ている。だからこそ「当たれば大きいが、外れても構わない」くらいの超スモールサイズで保有している。今のところ深い分析はしておらず、あくまで種まきという位置づけ。

⑥ ポートフォリオの検証ログ(自動更新)

$DRAM・ゴールドは、保有理由が崩れていないか都度チェックしながら持っている。その検証の記録。

【$DRAM】

【投資日記 2026.7.28】7/18の宿題、Kimi K3ウェイト公開、蒸留疑惑はどうなった??
好決算でも売られるメモリ株。”潤沢なキャッシュフロー”で急騰のApple。この相場をどう見るか
【投資日記 2026.7.19】ジャパンAIとメモリ需要の広がり。急落週の「需要側」を保有理由と照合する
【投資日記 2026.7.18】Kimi K3ショックとCXMT上場。半導体急落週の下げ材料を1つずつ検証した
【投資日記 2026.7.14】$DRAM保有理由の総点検——5つの売りシグナルは今どうなっているか
【投資日記 2026.7.13】今年7回目のサーキットブレーカー。SKハイニックスADR上場の余波
【投資日記2026.7.8】マイクロンもサムスンも過去最高決算だったのに株価は下がった。そこから学んだこと
【投資日記 2026.7.3】激しいボラティリティの1週間——$DRAM保有理由は崩れたのか徹底分析
【投資日記 2026.7.2】$DRAM −7.94%の夜、それでも手放すことは考えもしなかった理由
【投資日記 2026.7.1】新しいメモリETF「DISK」誕生—$DRAMから乗り換えるべきか、自分なりに整理した
【投資日記 2026.6.28】「メモリ相場はもう終わり?」——自分なりに考え抜いた保有理由と、市場がまだ見えていない第二波の話
【投資日記 2026.6.26】エヌビディア不調・DRAM急落——このセクターローテーションは一時的?専門家の見方を調べてみた
【投資日記 2026.6.25】Micron決算通過。メモリ絶好調の陰で生まれた葛藤と、今日の結論。
【投資日記 2026.6.9】SOX -8%の夜、バーゲンセールに見えた理由
【投資日記 2026.6.8】急反発の月曜日、でもそれは結果論。$DRAMをスモールスタートした理由

【ゴールド】

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⑦ 今、注視している材料
  • SKハイニックス決算($DRAMシグナル③の次のチェックポイント)
  • CXMTのShanghai IPO・Entity List申請の行方($DRAMシグナル⑤)
  • Kimi K3など中国AIモデルの価格・性能動向
  • 対中輸出規制の方向性
Stay the Course. 👊
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