コア・サテライトそれぞれの保有理由を一つにまとめておく。初めてこのブログに来た人も、このページを読めば「なぜ今このポートフォリオになっているか」が一通りわかるようにしたい。
自分の投資の基本は「NISAでインデックスファンドを買って、あとは長期でほったらかす」ことです。これは今も変わらず、一番大事にしている方針です。
ただ、NISAには年間360万円という投資枠の上限があります。この枠を使い切った後の余ったお金を、特定口座(NISA以外の課税口座)で運用しています。これがこのページで扱っているNVIDIAや$DRAMなどのポジションです。
・NISA:長期でほったらかす。売る予定は基本的にない
・特定口座:NISAに入りきらなかった余剰資金。時間軸も短め。売る前提で保有理由・シグナルを決めている
という、性質の違う2つのお金の置き場所があるということです。このページで細かく分析しているのは、あくまで特定口座側の話です。「インデックス投資=こんなに分析しないといけないの?」と思わせてしまうと本意ではないので、先にここで整理しておきます。
| ポジション | 役割 |
|---|---|
| eMAXIS Slim S&P500(NISA) | コア米国市場全体に長期で乗り続ける |
| 2244(US Tech Top 20・NISA) | コア米国テック上位20社への長期投資 |
| NVIDIA(個別) | サテライト(コア寄り)AIインフラの中心を長期で持つ |
| $DRAM(Roundhill Memory ETF) | サテライト(スモール)AIメモリサイクルを中期で取りに行く |
| SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | サテライト詳細は④参照 |
| QNT(量子関連) | サテライト(超スモール)将来を見据えた種まき |
生活防衛資金について
上記の投資ポジションとは完全に別枠で、生活費の一定期間分を現金として確保している。
一番避けたいのは、不意にお金が必要になったタイミングと、市場の暴落が重なることだ。生活防衛資金がなければ、そのタイミングで投資資産を取り崩すしかなくなる。つまり「一番安い時に売る」という最悪の選択を強制される。
📓 「退職したら企業DCはどうなる?6ヶ月以内に動かないと損すると知った休職中38歳の話」
NISA積立の土台。最大の理由は実績だ。ドットコムバブル・リーマンショック・コロナと幾度の暴落を乗り越え、過去30年で約10倍のリターンを出してきた(日経平均は約3〜4倍)。20年保有すればマイナスになったことがないというデータもある。
判断基準は「30年持ち続けられるか」。米国は移民による人口増加とイノベーションが生まれやすい環境が続いており、日本の少子高齢化と比べた時の構造的な優位性があると考えている。この構造が崩れない限り、この歴史は続くと見ている。500社に分散されている分、下落局面での振れ幅も比較的小さい。
米国テック上位20社に長期で乗る。NISA枠での投資で、短期の値動きよりも「30年持ち続けられるか」という軸で保有している。テック比率が約95%と非常に高いため、上昇も下落もS&P500より大きくなる前提。
ただしFANG+(10銘柄均等配分)と比べると、20社の中でGPU・半導体・ソフトウェア・クラウド・ECなどセクターがある程度分かれている分、1銘柄あたりの依存度は低い。同じ「テック集中」でもFANG+より一段分散が効いた設計だと捉えている。攻めと守りが同居しているポジション。
AIインフラの中心にいる企業だという確信。GPUという独占的なポジションだけでなく、ロボティクス・フィジカルAI・推論インフラなど、次のサプライズを生み続けられる事業に広く種をまいている。これは「一つの商品が当たるかどうか」の賭けではなく、AI時代そのものへの賭けに近いと思っている。だからこそ短期の値動きに関係なく、長期ガチホの方針。
もちろん、この独占的な優位性そのものが崩れる出来事があれば保有理由はなくなるが、それは日々の値動きで判断するものではなく、事業構造そのものの変化を見て判断するものだと思っている。
- データセンター向けHBM需要が継続している
- エージェント/エッジ/フィジカルAI「第二波」はまだ市場に織り込まれていない
- HBMを製造できるのは世界3社(SKハイニックス・Micron・Samsung)のみ
なぜ$DRAMだけ明確な売りシグナルを決めているか
NVIDIAは長期ガチホが前提だが、$DRAMは「中期でメモリサイクルを取りに行く」という時間軸のポジションだ。時間軸が区切られているからこそ、感情ではなく事前に決めた条件で判断できるよう、売りシグナルを明文化している。
$DRAMの5つの売りシグナル、今どうなっているか
(※このセクションは定期的に最新化する)
- ① ハイパースケーラーCapEx下方修正 → 現状:変化なし
- ② NVIDIA GPU出荷減少 → 現状:変化なし
- ③ メモリ3社同時の在庫過剰 → 現状:SKハイニックス決算で確認待ち
- ④ エージェント/エッジ/フィジカルAIの発展鈍化 → 現状:むしろ「ジャパンAI」等、逆行する材料
- ⑤ 中国勢がNVIDIA認証水準に接近 → 現状:CXMT動向を監視強化中
$DRAMとNVIDIAは連動しやすい
この2つは「AI投資熱」「決算」「輸出規制」といった同じニュースソースに反応することが多い。
・6/25「Micron決算通過」の日は、DRAMが上がりNVIDIAが横ばいという逆の動きに。理由はNVIDIAの時価総額が大きくなりすぎて「大数の法則」が働いていること、対してDRAMはまだ市場に驚きの余地が残っていたこと
NVIDIAが弱くてもAIの需要が消えたわけではない。$DRAMが弱くても保有テーゼが崩れたわけではない。株価が同じ方向に動かないのは自然なことで、「なぜ連動しないか」を焦って埋めようとしないのが今のスタンス。
保有しているのはSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)。
正直に書くと、ゴールドは他のポジションと少し性質が違う。
もともとは2025年9月、「来年のNISA資金を少しでも増やそう」という短期の資金運用として購入した。当時の判断軸は、利下げ局面への期待・地政学リスクの高まり・中央銀行の構造的な買い需要の3つ。時間軸は1年未満を想定していた。
その後、利下げ期待が利上げ懸念に転じるなど前提条件が何度か揺れる場面があった。ただ結果的に、半導体セクターが崩れた日にゴールドが逆に動くという場面を何度か経験し、ポートフォリオ全体で見ると「特定のテーマが崩れても、資産全体がゲームオーバーにならない」という分散効果を実感してきた。
量子コンピューティングは将来的にAI・暗号・材料科学など広い分野に影響を与える可能性があると考えているが、実用化はまだ先だと見ている。だからこそ「当たれば大きいが、外れても構わない」くらいの超スモールサイズで保有している。今のところ深い分析はしておらず、あくまで種まきという位置づけ。
$DRAM・ゴールドは、保有理由が崩れていないか都度チェックしながら持っている。その検証の記録。
【$DRAM】
【ゴールド】
(このブロックは新しい投資日記に該当タグを付けるだけで、自動的に新着順に追加されていきます。何も編集する必要はありません)
- SKハイニックス決算($DRAMシグナル③の次のチェックポイント)
- CXMTのShanghai IPO・Entity List申請の行方($DRAMシグナル⑤)
- Kimi K3など中国AIモデルの価格・性能動向
- 対中輸出規制の方向性